針は小さな刃物です。
刀と同じように鉄を鍛えて作ります。

みすや針』の一番の特徴は、縫うときに抵抗がないことです。

 針先 
針の先に肉眼では見えない程度に角度をつけています。これは、鋭くとがらせすぎて繊維を切断しないよう、むしろ繊維の間をくぐり抜けるようにという配慮のためです。

 表面
研磨の工程で細かな縦筋をつけております。これは、針が繊維を通るときの摩擦をなるべく少なくし、布通りをよくするのです。

 針穴
丸穴です。最大限に大きな穴があき糸通しが容易です。穴の内側もやすりで磨いておりますので、糸が引っかからず、糸切れしにくく抵抗が少なくなります。また、最も抵抗を少なくしている理由として、針穴に糸を通したときに針の太さと同じになるようにしています。

 強度
強く粘りのある針にするため独自の熱処理を施し、針の先部分は硬め、針穴周辺は柔らかめ、胴に当たる部分には弾力を持たせるようにしております。
このため、『みすや針』には弾力性があり、「曲げたときに、一瞬曲がって折れる」と言った最もよい針の条件を満たしております。

 仕立て
針を手の上にのせ、針先、針穴、胴の傷、曲がり、硬度の検査等1本1本調べ不良品を取り除き全てが満足に使用できる針であることを確認しております。

 その他 
布通りに一番適した針にするため、メッキ加工はしておりません。

以上のように、小さな針1本にも、たくさんの工夫をしているのです。

博覧会出品のお針 有功賞胴牌
みすや針

「みすや針製造図解」
(福井家蔵)より抜粋
一般の針 みすや針 左:一般の針 右:みすや針
みすや針の方が針穴が小さく見えますが、実はまん丸にあいている分大きいのです。
ですから糸がすんなり通るのです。皆様も一度使って体感してみてください。

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